中国は何処へ -1/10 [稲門機械屋倶楽部]
2012-02 MWE36 村尾鐵男
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無官不貧
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この「無官不貧」の四文字は漢詩ではありません。現代中国のみならず、太古の時代から中国にはびこった風潮を言うもので、「貪欲でない官吏はいない」との意味で、現代中国語でもあります。
中国では、官僚になると懐がとてつもなく潤います。二千年も前の時代から、今日の共産党政権下の中国まで、不変の事実です。その潤い方は尋常ではなく、まさに官僚になることで巨万の富を手にすることができます。
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大嶋邦夫氏の「サンアントニオ短信」の2月19日号にも述べられていますが、中国の共産党や政権の幹部の息子や娘達、或いは孫達の多くがアメリカや欧州諸国へ留学しています。
アメリカへ留学することは大変な出費を伴い、留学生の親達には大きな負担となりますが、一見清貧に甘んじているかに見える中国で、中国共産党や政府の幹部に登りつめることによって、その経費負担にいとも容易く応ずることができるのは、まさに伝統の「無官不貧」そのものです。
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中国の正式国名は中華人民共和国で、人民の国家であると早合点しがちです。しかし、人民、即ち国民ではありません。この部分に現下の中国を観察するときの落とし穴があります。
毛沢東が共産主義政権を打ち立てたとき、人民は国民の2%か3%程度であったと推察されます。その後、人民の数は少しずつ増えるのですが、今は共産党員が8000万人とか1億人とか言われており、この総人口の6%から8%ほどを占める共産党員だけが人民であり、その他多数の国民は人民ではありません。
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人民のみが政治に関与できて、大半の国民は蚊帳の外に放り出されたままです。そして、人民は、事実上、仲良く富を分け合う内輪の集団であり、その集団の中でも、高級官僚の地位が最も多く富の配分に浴することができます。
しかし、「一治一乱」を繰り返す中国の長い歴史を、歴史に学ぶことを標語にしている中国の高級人民が知らぬはずはなく、なるが故に子弟を安全な先進国へ留学させて住まわせます。







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